2012年、当時ピクサーのアートディレクターだった、堤大介とロバート・コンドウの二人は 、彼らの仕事の枠を超えた映画制作の経験を探し求めていました。自分たちで脚本を書いて、短編映画を一本撮ってみよう。それがふたりが見つけた答えでした。
初監督作品「ダム・キーパー」は、彼らの期待を遥かに超える高評価を集め、2015年のアカデミー賞にノミネートされるという結果をもたらします。チームを作り、仲間たちと共に映画を完成させるという、人生を変えてしまうほどの経験は、彼らの現状を大きく見直すきっかけとなりました。それが彼らが「何故?」と、自らに問う事にこだわり始めたきっかけです。結果、ふたりはピクサーという快適な環境を飛び出し、未知の領域だとしても、常に自分たちが学び続けられる道を選ぶことを決めました。
2014年7月、堤大介とロバート・コンドウは、ピクサーを退社し、世界の人々にストーリーを伝えながら、クリエーターが成長できる場として、トンコハウスを立ち上げました。
南カリフォルニア出身。ロサンジェルス近郊のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業。2006年、憧れていたピクサーでスケッチ・アーティストとして『レミーのおいしいレストラン』の制作に携わる。その後、背景美術監督として『レミーのおいしいレストラン』『トイ・ストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティ』を手がける。2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立。新たなチャレンジと冒険の毎日を送っている。
東京都出身。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。Lucas Learning、Blue Sky Studioなどで『アイスエイジ』や『ロボッツ』などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサー入社。アートディレクターとして『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がけている。2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立した。71人のアーティストが一冊のスケッチブックに絵を描いて、世界中に回したプロジェクト『スケッチトラベル』の発案者でもある。
千葉県市川市出身、16歳で単身留学のため渡米。カレッジでは映画制作を専攻、その後カリフォルニア大学バークレー校に編入し、比較文学部を卒業する。ライターや大工など様々な職歴を経験後、2008年に東京のクリエイティブ・エージェンシーで映像制作に携わる。米国に戻り、映像制作とブランティングの会社を立ち上げ、2014年にはサンフランシスコで鮨店をプロデュース。トンコハウスでは、ジェネラル・マネージャーとして事業展開を担当している。